YouTube
薬局YouTubeの依頼を断りました。見送った相談と、小さく始めた支援
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薬剤師動画クリエイター。2019年に映像制作事業を立ち上げ、累計10,000件以上を制作。現在は薬局業界だけで11チャンネルを支援しています。支援先では、YouTube開始から1年未満の採用活動で10名の応募、5名の採用に至った事例があります。
「YouTubeを始めたい」と相談されても、私はそのまま制作を受けないこともあります。
動画を作ることはできても、かけた費用を回収する道筋が見えなければ、事業として続けるのは難しいからです。
今回は、希望された形での依頼を見送った相談と、最初から支援範囲を絞って始めたタイガー薬局様の話をします。企画から撮影まで全部任せてもらうのではなく、必要な部分だけを担当する形にしました。
広告収益より、商品販売で回収する方法を提案した
一件目は、視聴回数を増やし、広告収益を得るチャンネルを作りたいという相談でした。
相談を受けて、まずは希望されているチャンネルをもとに、近い方向性で発信している人を調べました。
その中で参考にしたのは、広告収益だけに頼らず、自分の商品やサービスを持っている人です。何万人、何十万人というフォロワーを集めなくても、発信を通じて信頼を得て、継続的な売上につなげる方法を探しました。
やりたい発信を、まったく別のものに変える提案ではありません。
希望する方向をなるべく生かしながら、事業としても成り立つ形を考えました。
どんなテーマで興味を持ってもらい、どんな発信で信頼を深め、何を購入してもらうのか。
ご本人の専門知識や経験をもとに、商品の内容と価格、制作費をまかなうために必要な月の成約数、動画から相談や購入につなげる流れまで整理しました。
大きな再生数を集めて広告収益で回収するより、必要としている人に商品を届ける方が、費用を回収できる可能性は高い。この相談では、リサーチを踏まえて、その形を提案しました。
ただ、商品やサービスの販売は、ご相談いただいた方が希望する方向ではありませんでした。
希望する発信に近づけながら、制作費も回収できる方法を検討しましたが、収益化の進め方で合意に至らず、今回は支援を見送りました。
※今回は個別の事情から、契約前にここまで踏み込んで検討しましたが、通常、詳しいリサーチや商品・収益化の設計は、有料サービスとして行っています。
タイガー薬局様には、最初から小さなプランを提案した
もう一件は、現在支援しているタイガー薬局様です。「YouTubeで発信をしたい」という相談から始まりました。
私たちがコンセプト設計、企画、撮影、編集、公開後の分析まで担当する場合は、毎月数十万円の予算になります。
ただ、相談時点では、YouTubeから販売する商品がまだ完成しておらず、まず商品を形にし、反応を確かめたい段階で、制作の固定費だけ先に増やす必要はないと判断しました。
そこで、丸一さんの強みを生かした商品と、それを知ってもらうための発信を一緒に考えました。
丸一さんは、在宅医療の実務経験が豊富です。提案したのは、在宅医療に力を入れたい企業へ向けた研修でした。企業ごとの課題に合わせて内容を組み、数十万円から個別に設計する想定です。
YouTubeでは、その専門性や考え方を知ってもらい、研修の相談につなげる。その方向を共有したうえで、動画は月2本から始めることにしました。
編集中心で始められたのは、薬局側に発信経験があったから
誰にでも、編集だけの支援を勧めるわけではありません。
丸一さんは、フォロワー1万人以上のSNSアカウントとブログを運営しています。すでに発信を続けていて、どんなテーマが読まれるかを考える経験があり、ご自身で企画のたたき台を作れます。
そこで、企画のたたき台と撮影はタイガー薬局様、構成の簡易確認、編集、サムネイル、投稿などは私が担当する形にしました。
私が全部を担当しなくても、丸一さんの経験を生かしながら進められる。
これが、小さなプランで始めた理由です。
ただ、撮影は日々の薬局業務と並行して続けてもらう必要があります。
最初から本数を増やすのではなく、月2本を目安にして、費用も作業量も抑えました。
商品が売れ始め、事業としての手応えが見えてきたら、他の領域に支援範囲を広げる。
こういった形のご支援も可能です。
現時点では、研修販売の成果を報告する事例ではありませんが、成果が出るまで続けられるよう、最初の支援範囲を決めた事例です。
採用に必要な成果と、続けられる予算から考える
今回の2件は商品販売や広告収益の相談でしたが、薬剤師採用の支援でも、まずは費用に見合う成果を目指せるかを考えます。
現在の採用費をもとに、何人採用すれば運用費を回収できるのか。
その人数は採用条件から見て現実的で、自社が必要としている人数なのか。
成果が出るまでの期間も含め、数年続けられる予算と撮影の負担か。
ここを確認して、支援範囲と本数を決めます。
私たちが多くの仕事を引き受ければ、契約金額は大きくなります。
でも、薬局にとって必要以上のプランを売っても、長い付き合いにはなりません。
短期的な売上を大きくするより、採用や事業に役立ち、必要に応じて支援も広がる関係を作る。
その方が、薬局にとっても私たちにとっても、長期的な利益につながると考えています。
何を依頼するか決まる前に、ご相談ください
「YouTubeをやってみたいけれど、どこまで頼むべきか分からない」という段階で大丈夫です。
最初の相談では、今の事業や発信経験、動画で実現したいことを伺い、支援の方向性と範囲をご提案します。
自社に必要な本数や支援範囲を、相談前に整理したい方へ。始め方・費用・制作会社の選び方をまとめた無料ガイドをご用意しています。社内での検討にもお使いください。
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